版画家の自邸です。アトリエを併用空間として抱えています。
分譲地の一角に位置するため、隣近所に気を遣わずプライバシーを守って暮らせる
小宇宙を抱えたコートハウスがテーマです。
センターコートです。

完成間近にパパになったご主人は、ここを赤ちゃんと小型ベンチを抱えてウロウロ。 好きな時好きな場所に腰を下ろし、お子さんとの時間を楽しむ姿は、合理性や機能性では計れない“住まいとは何か”の答えを教えてくれます。

合理性や機能性という狭い枠組みで作られた家では実感できない、豊かな暮らしの味わいが、この家にはあります。
アトリエに続くパティオの通路。正面に見えるのは自邸玄関ドアです。

夏場は日陰となり、通り過ぎる風が見えるようです。冬場は雪を避けた通路となり、アトリエまでなんの苦も無く出向く事が出来ます。
玄関ホール。

足元に風を入れるための通風孔を設けています。

光に表情を持たせました。

光が壁を照らし壁を洗うことによって、単一な光に様々な表情を作り出そうと思いました。
写真では分かりにくいかも・・・。
居間空間。 入ると真っ先に中庭が目に飛び込み、美しい空間です。

四季の風景と共に暮らす絵を想像してみてください。 ・・・まだ日も昇りきらない早朝、一人で豆を挽きドリップしたコーヒーの香りに包まれながら、木の葉のささやきに耳を傾け、陽の移ろう様をゆったり眺める。 パジャマ姿でOK。 聴こえてくる音楽は・・・・・・・・・♪ダバダ〜(?)

プライバシー完璧なこの空間は、コートハウス特有の贅沢な空間ですね。
上写真奥の、居間の続きの和室です。

芸術家の家らしく、掛け軸などが引き立つように目障りなディテールは排除した、モダンでキリッとした空間に仕上げました。
中庭の中空デッキです。

この空間は外からは見えません。住み手だけに与えられたプライベートな美しい空間です。

右手の壁には船舶用の丸い窓をつけ、コミカルな軽さを表現し、同時に風を呼び込みます。
ベットルームです。
向かいに居間が見えます。

北側のこの部屋では、朝日を浴びた中庭の緑を見ながら爽やかな目覚めを迎えましょう。

開口部を大きくし、大型スクリーンのように景色を映し出します。
アトリエです。版画製作の工房です。

木片を圧縮した特殊な材料で空間は作られています。

この材料は、芸術家や最近の若い方々に人気があります。ディテールを消したシンプルな表現ができて、私にとって今一番おもしろい、使う意欲が湧き出る材料です
               

TOP      CONTENTS     PROFILE     MY WORKs LIST     My FRIENDs     どうしよう…?    Q&AエトセトラTOP    掲載誌一覧


(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

〒381-0016 長野市南堀24-17
TEL・FAX 026-241-2062